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出典:http://blog.livedoor.jp/kaigai_no/archives/16897402.html

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夏目が妖と出会う中で、また人と関わる中で成長していく物語、夏目友人帳。

「妖が出てくる物語」と聞くと怖い話を想像しがちです。

しかし、夏目友人帳は心温まる話の方が多い物語です。

今回は、現在アニメ第5期まで続いている夏目友人帳の中でも、感動できる話を紹介します。

〈妖と人間の絆を感じる話〉

まずは、感動できる話の中でも、妖と人間の絆を感じる話をランキング形式で紹介します。

・第5位:第1期第6話「水底の燕」

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出典:http://blog.livedoor.jp/kaigai_no/archives/16897402.html

「水底の燕」は、二葉ダムの底に住んでいる燕の妖が、人を探してほしいと夏目に頼みに来る話です。

二葉ダムの底には昔二葉村という村があり、燕はそこで人間に救われます。

その人にお礼を言いたいので、何とか探し出してほしいと夏目に言うのです。

しかし、見つけ出したその人は、妖である燕の姿を見ることはできません。

燕にその人と話をさせてあげたいと考えた夏目は、人に姿を見せることができる浴衣を手に入れるため、祭りに参加することを決意します。

この話のポイントは、燕の妖の健気さです。

恩人を見つけた後、燕はその人に何度も声をかけます。

その人に自分の姿は見えないと分かっているにもかかわらず、です。

傍目から見れば、話しかけているのに無視されているようにしか見えません。

意思疎通はできないのに、燕は何度もその人に会いに行きます。

その真っ直ぐ健気な様には胸を打たれます。

・第4位:第5期第2話「悪戯な雨」

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出典:http://tomta.hatenablog.com/entry/2016/10/12/124827

「悪戯な雨」は、50年ほど前に人間にタオルを借りた妖に、タオルを返したいので協力してほしいと夏目が頼まれる話です。

50年前、天気の悪戯でたまたま姿を見られた少女の妖は、バス停で人間にタオルを借ります。

少女はそれ以来雨の度にバス停に通いますが、そのタオルの持ち主が少女の姿を見ることはありませんでした。

やがてバス停に来なくなったタオルの持ち主を心配して、少女は夏目にその人を探してほしいと頼みます。

しかしやっと見つけたタオルの持ち主は、50年前にたった一度会ったきりの少女のことを覚えてはいませんでした。

いつでも人間の姿を見ることのできる妖と、滅多に妖の姿を見ることのできない人間。

両者がすれ違う切なさを感じる物語です。

会える条件や生きる時の長さを思えば、人間と妖が対等に接することは難しいのかもしれない。

そう思わずにはいられない内容ですね。

・第3位:第4期第4話「代答」

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出典:http://elbowroom.web.fc2.com/2012/1/revue/natsume-anime204.html

「代答」は、ヨビコという妖が友人帳を使いカリカミという妖を呼び出してほしいと夏目に頼みにくる話です。

ヨビコは昔、会いに来られなくなった恋人のフリをしてある女性と古堂で逢引きしていました。

しかし、だまし続けるのが心苦しくなり、ある日とうとう女性に真実を告げてしまいます。

その女性は古堂に1通の手紙を残しますが、それは長年雨風にさらされて古びていました。

カリカミにその手紙を綺麗にしてほしいヨビコは、友人帳を使ってカリカミをおびき出そうとするのです。

確かに、ヨビコが恋人のフリをしている間、2人は偽りの関係でした。

しかし、女性は以前とは違う恋人の様子に何となく気付いていたようです。

ヨビコが真実を告げたことによって、2人の関係は変わりました。

もしもヨビコがもっと早く古堂に戻っていれば、新しい絆が生まれていたかもしれませんね。

・第2位:第5期第5話「結んではいけない」

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出典:http://tomta.hatenablog.com/entry/2016/11/02/092155

「結んではいけない」は、多軌の家に迷い込んでしまった妖を、夏目と多軌が探し出して助ける話です。

多軌の家に迷い込んだ3匹の妖のうち、1匹は多軌が祖父の陣によって話をし、助けます。

しかし、1匹は旅の相棒である残りの1匹を探してなかなか外に出られずにいました。

夏目は多軌と共に相棒を探すことにします。

最初に多軌が助けた妖も、多軌に恩を感じてその手伝いを申し出ました。

多軌に助けられた妖は、それ以来多軌の傍を離れがたくなってしまったと言っていました。

また、多軌を連れて美しい景色を見に行きたいとも。

その姿を見て、目を合わせ、言葉を交わしたなら、縁が結ばれ、傍にいたいと願うこともあるのでしょう。

それは人であろうと妖であろうと関係ないのです。

しかし、人と妖では傍に居続けることができない。

そんな苦しみから逃れるために、妖と人とは心を交わしがたく、多軌の祖父の陣も禁術となったのでしょう。

人と妖の間だけに言えることではありませんが、想い合うというのは難しいものですね。

・第1位:第3期第5話「蔵に潜むもの」

12-6
出典:http://blog.livedoor.jp/dc54/archives/52482286.html

「蔵に潜むもの」は、妖の研究をしていた多軌の祖父、慎一郎と、彼の周りにいた妖たちの物語です。

夏目と田沼は雨宿りをさせてもらったお礼に、多軌の家の蔵の整理を手伝うことにします。

しかしその際に厄介な妖の封印を解いてしまい、その妖を何とか追い出そうとします。

その際に夏目は、多軌の祖父をよく知る妖たちに出会います。

妖が見えなかった慎一郎ですが、妖たちは慎一郎のことを大事に思っていたようですね。

この話も、妖と人間のすれ違いを感じる内容です。

しかしその一方で、直接的なやり取りができなくてもお互いを思いあうことで絆が生まれるのだと思わされます。

慎一郎は妖が見えませんでしたが、誰よりも妖に興味を持ち、研究していました。

そして妖たちは、研究を続ける慎一郎を見つめて長い間傍にいました。

妖を見たいと熱望する慎一郎と、それを見守る妖たち。

そこには、直接的なコミュニケーションがなくとも確かに絆があったのです。

すれ違うことの多い妖と人間の関係に、明るい光が刺しているように感じられる物語です。

妖と妖が見えない人間との絆を描いた話は珍しく、この話は自分が夏目友人帳の中で最も好きな物語の1つです。

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〈妖同士の絆が感じられる話〉

続いて、妖同士の絆を感じる話を第3位から紹介します。

・第3位:第1期第10話「アサギの琴」

natsume #10
出典:ttp://blog.livedoor.jp/dc54/tag/

「アサギの琴」は、アカガネという妖が、病にかかった妖アサギに最後の琴を弾かせるため、夏目を巻き込む話です。

アサギは壬生様という主に仕える琴の奏者でしたが、体が崩れていく病にかかり壬生様の元から身を引きます。

しかしアカガネは「もう一度琴を弾きたい」というアサギの願いを叶えるため、アサギを夏目に憑りつかせます。

アサギに憑りつかれた夏目もアサギの願いを叶えるために協力することになるのです。

「最後の演奏は壬生様の前で」と言うアカガネでしたが、アサギは「優しくて大切な友人であるアカガネのために弾きたい」と伝えます。

アサギとアカガネは初め、単なる琴の奏者と用心棒という関係でしかありませんでした。

しかし、自分の願いを必死で叶えようとしてくれているアカガネに、アサギは最後の演奏をささげたいと思ったのでしょう。

病にかかったアサギを気遣い共に旅をするアカガネは、アサギにとっていつしか大切な友人になっていたんですね。

・第2位:第3期第10話「割れた鏡」、第11話「映すもの」

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出典:http://video.unext.jp/episode/SID0016056/ED00055430

「割れた鏡」「映すもの」は連作で、田沼に憑りついた妖が割れた鏡のカケラを探すのに、多軌、田沼、夏目の3人で協力する話です。

田沼に憑りついた妖は、親友の病を祓うために鏡を必要としていました。

親友は病を移さないように、その妖の元を去ってしまったのです。

お互いにまだ頼ることが苦手な夏目と田沼は、ぎこちないながらも協力してカケラ探しに乗り出します。

田沼に気を遣いすぎて妖のことをあまり話さない夏目と、親友を気遣って何も言わずに去っていった妖の姿が重なりますね。

大切に思えば思うほど距離感が掴めず、相手を傷つけないように遠ざけてしまう。

けれど、それが逆に相手を傷つけることにもなる。

そんなジレンマは現実の人間関係でもよくありますよね。

大切にしたいからこそ近付けない。

そんな気持ちも分かりますが、お互いを大切に思うからこそ「傷つけても許される距離」を見極めたいものですね。

・第1位:第2期第2話「春に溶ける」

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出典:http://blog.livedoor.jp/kaigai_no/archives/31398439.html

「春に溶ける」は、しばの原の守り神である玄の悪霊退治に協力する話です。

元は2体だったしばの原の守り神の像のうち一つは、作物が不作だったことを怒った人間によって破壊されてしまします。

破壊された像に宿っていた翠は悪霊化してしまい、玄は翠を止めるために夏目に協力を求めます。

しかし翠は、元々は純粋に人間の幸せを祈っていた守り神でした。

人間を恨む悪霊になったのは、人間が逆恨みで作物の不作を翠や玄のせいにしたからでした。

豊作の力などなかった玄や翠が命をすり減らしてまで尽くしたのにも関わらず、翠の像は破壊されてしまったのです。

悪霊になってしまうのも仕方ないと思える程の事情ですが、誰よりも人間の幸せを願っていた翠が、人間を襲う悪霊になってしまったなんて悲しいですね。

人間が自分の力でどうしようもないこと、不作を神様のせいにした気持ちは分かります。

しかし、姿の見えない神様だからこそ、すれ違い、お互いが不幸になる結果を招いてしまったんですね。

全く人のせいにしない、というのは難しいかもしれません。

でも、自分が信じたものくらいは、最後まで信じてあげることが、結局は自らの幸せに繋がるのでしょうね。

〈まとめ〉

いかがでしたでしょうか。

こうしてみると、「人間と妖の関係」「妖同士の関係」を描いた話であっても、人間同士の関係性と共通するところがたくさんありますね。

もしかしたら、夏目友人帳の中でも人間と妖はそう大差ないものなのかもしれません。

ただ生きる時間や価値観が違うだけで、共に生きることは難しくなるでしょう。

それでもお互いに理解し合おうと努力すれば、どんな存在であっても絆を結ぶことはできるのではないかと感じてしまいます。


最後までお読みいただきありがとうございました!

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