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出典:https://gunosy.com/articles/Rolg9

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夏目友人帳 伍の放送を記念して、2016年3月頃に「夏目友人帳シリーズセレクション」が放送されました。その中から更に厳選して紹介します。もう一度見直してみるなどのきっかけになれたら嬉しいです。

■夏目友人帳 第2話『露神の祠』

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出典:http://blog.livedoor.jp/kaigai_no/archives/11273672.html

この頃はまだ夏目とニャンコ先生の関係性もまだ少しぎこちない部分もあり初々しい回でもあります。名を返して欲しいと藤原家にやって来た露神だが、名を返そうと友人帳を開くものの、別の妖のページと貼り付いてしまいその場では名を返せず。

冒頭から暫くは露神とニャンコ先生の軽妙な掛け合いや、無理にページを剥がそうとして露神が悶絶するシーンなどはとてもコミカルで楽しく見始めていますが、時間を追う毎に、信仰心の減少により小さくなっていく露神の現状、信仰してくれている最後の人、ハナさんとのエピソードを見ていくとだんだんと切なく、寂しくなっていきます。手を合わせるハナさんの目前に鎮座する露神の姿は健気で、長い年月想い続けていたのだと感じざる得ません。

またこの回は一人の寂しさにスポットを当てた回でもあると感じます。夏目の能力故に一人だった寂しさ、苦しさ、発散しようもない自分自身の能力への怒り。露神の信仰してくれる人が減り身体は小さく、信仰してくれる人はいても過ごすのは一人。そんな部分にハナさんは寂しさを覚えていました。ススギも月日が経ち、昔のように人里へ降りても行けない、降りたところで姿を見る者もいない、存在する意味が薄くなっていく。そんな部分が一人というか孤立を招いていました。

3人の孤独が胸に刺さりますが、孤独になる事を見越して、レイコはいつか信仰は薄れる、他の場所に移ればよいと露神に助言するも、露神はこんな事を言います。

「レイコ。一度愛されてしまえば、愛してしまえば、もう忘れる事など出来ないんだよ」

露神が場所を愛していたのも事実かと思いますが、ハナさんへの想いも祠から離れられない理由になっていたのかもしれません。最後にハナさんが死去し、露神の姿も散るシーンはすべてのセリフが身に沁みて涙を流さずにいられませんが、その中からピックアップすると長くなるので割愛させていただきます。是非、アニメで見てみましょう。

この記事を作成するにあたり、見直してモニターが滲んだまま記事作成することになったのは秘密です。

■夏目友人帳 第8話『儚い光』

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出典:http://blog.livedoor.jp/kaigai_no/archives/17644490.html

以前は夏目と同じ様に、妖を見ていた男性・あきふみのストーリーですが、この回ではあきふみと仲の良かった妖・キヨの告げられなかった想い、所謂仄かなラブストーリーと、夏目と妖の関係性の変化が描かれています。

夏目は妖の話から、あきふみに自分を重ねますが、突然妖が視えなくなる話を聞いて、キヨとニャンコ先生の姿を思い描きますが、その他にもこれまで出会ってきた露神や燕、サント、みくりなど妖の友情や愛情、祖母レイコの記憶を垣間見てきた事でいつの間にか視える環境から離れがたくなっている自分に気付きます

回想の中でキヨから「お前も、いつの日か、見えなくなるだろうか」の問いに思わず、「嫌だな」と呟いてしまう夏目。藤原家に来た事によって、心の余裕が出来た事、妖と人間の違う部分、逆に同じ部分を知り、以前よりも分別が上手く出来るようになって妖と人間への接し方が上達した事で良い関係性を築けるようになったのだなと、回を重ねる毎に思います。

あきふみはずっとキヨの事が忘れられずに想い続けていましたが、心から愛せる女性が現れた為、式の前にキヨとの思い出の場所へ赴いていました。これはあきふみなりのけじめといったところでしょうか。キヨももう一人ではないあきふみの姿を見て、蛍の姿となり最後の祝福をしてあげる決心をします。そんな姿が切なくも、お互いに過去に囚われず、決断できたことは素敵な事だと思いました。

アニメの中だけでなく、私たちにもいずれ訪れる事かもしれない瞬間かもしれないと思うと、ぐっと胸が詰まる思いですが、身近な感情だからこそ夏目友人帳に感情移入して見て楽しむことが出来るかもしれません。

■続 夏目友人帳 第5話『約束の樹』

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出典:http://video.unext.jp/episode/SID0016058/ED00055449

少しどんくさい妖・霧葉が夏目をレイコと勘違いして訪ねてくるところから始まるのですが、友人帳に名前はなく、名前を書いた紙の在処を聞いてみれば、50年前に木の枝に括り付け、50年後に返してあげるとレイコと約束したといいます。その間に取るような事があれば、海が暴れて世界が滅亡するよ嘯かれていたのを真に受け、50年待っていました。

この50年の年月、約束がレイコの優しさを物語ります。

ニャンコ先生やヒノエは霧葉のおどおどしたところや信じやすい部分を見ていたので、ちょっかいを掛けて面白がっていたのだろうと思っていましたが、その実、霧葉の夢を別の形で叶えてあげる為、木のてっぺんに名前を記した紙を括り付け、それを取りに行く頃に見られるであろう景色を霧葉に見せる為。夏目は早い段階で気付いていたようですが、年月をかけた優しさがとても温かく感じる回です。

霧葉へ名を返した後、寂しい、何も残らないと零した時、「見たもの、感じたもの、それはずっと消えない。忘れはしない」と夏目が語りますが、これまでの妖との出会いで夏目が痛感していることなのだと思いました。また今回のストーリーの中で、田沼、西村、北本、笹田が手伝ってくれたことも上記の言葉に繋がるのでしょう。

毎度思うのですが、夏目が気を失う時に倒れこむ先に田沼が立っていて受け止めるシーンが少なくないはず。この後どうやって藤原家に運んだかも気になるところですが、いつも夏目を気に掛けているところに、友情を超えた情を感じざる得ません。

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■続 夏目友人帳 第7話『呼んではならぬ』

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出典:http://www.natsume-anime.jp/episode_category/2nd_season/

第6話『少女の陣』からの続きものです。多軌は夏目と同じ学校、同じ学年の女の子です。彼女の祖父は妖怪研究をしており、多軌は興味があった為、祖父の残した妖の姿が視えるようにする陣を使ってみた所、人間嫌いの悪い妖を視てしまった為に呪いを掛けられてしまいます。

妖の事を話せる友人2人目。夏目のこれまでは自分しか視えないのだからと1人で妖と戦う事が多かったですが、多軌や田沼と出会ってからは自分が2人の為に何が出来るだろうかと考えて動くようになった辺り、親戚のおばさんよろしく「こんなに逞しくなって。友人も増えて本当に良かった」と成長に感動です。

呪いをかけた妖を封印した後、互いに礼を伝えるのですが、夏目はこのように言います。

「多軌は友人帳を宝物だと言ってくれた。それで十分だ。祖母の思い出を良く言ってくれた人は、初めてだったんだ。ありがとう、多軌」

これまでレイコも謎の多い人物として気味悪がられていて、形見の品である夏目友人帳に関してに古びた落書き帳程度にしか認識されていませんでした。もしかしたら、過去にも持ち主がいなくなった夏目友人帳を奪おうと、保管していた家に災いが起きていた可能性もあったのかもしれません。一般人からしてみれば、いわくつきの品。夏目にしても友人帳を持っている事で、良い出会いが数多くあったものの、同じくらい命を狙われる事もあった訳です。それを「宝物」と言ってくれた事により、嬉しさと共に、夏目の中での認識も良い物へと少し変わったんじゃないかと思います。

この回以外もですが、多軌とニャンコ先生が出会うシーンは毎回「モフりたい」気持ちと必死に戦う多軌、嫌がるも悪い気はしていないニャンコ先生の掛け合いが面白くて好きです。どの回でかは鮮明に覚えていませんが、紅峰(べにお)にちんちくりんと言われた時に、一部の人間の女子の間では人気があるんだぞ、と自慢げに答えていた事もありました。可愛いと言ってくれることについては、一定の評価をしているのだなと感じますね。

■夏目友人帳 肆 第4話『代返』

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出典:http://blog.livedoor.jp/kaigai_no/archives/4382823.html

ヨビコと呼ばれる声真似が得意な妖が友人帳が欲しいと始めは力ずくで奪おうとしますが、夏目の方が腕力が強くそれはならず。それではと袖の下に饅頭と酒を捧げるます。始めはなんと厄介なと思いましたが、やりとりがとてもコミカル。

その為か、その後のヨビコの回想が切なさに、胸がじわじわと熱くなります。秘密の逢瀬を重ねていた男女をウォッチングしていましたが、その女性の方の世話を焼いていて仄かに愛情が芽生えていたのでしょう。その後、男性の方はお金持ち家の女性と結婚し逢瀬には来なくなってしまうのですが、女性はその事実は知る事無く、いつも通り訪れます。全てを知っているヨビコは男性の声を真似て、女性に別れを告げる事にしますが、声を聴いて安堵した女性の姿を見て話し出せなくなってしまう。そんな部分が人間臭くてとても好きです。

人間の近くで過ごしてきた妖である為かもしれませんね。

ヨビコが夏目友人帳を欲しがっていたのは、そこに名前があるとされる「かりかみ」に月日が経ち過ぎて開けぬ程に朽ちてしまった女性からの手紙を再生して欲しい為でした。傷つけてしまうと思って口にしなかった真実、でも、最後は言い逃げのように声を真似て、嘘をついていた事など真実を伝えて去ったヨビコ。時を経て、受け取った手紙の内容は「本当のことを話してくれてありがとう」と綴られていました。

思いやり故になかなか本当の事を言い出せずに苦しむ事が日常生活の中でもあるので、この回も共感故に涙を誘う部分があるのだろうと感じます。

■その他にもこんな回が!

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出典:http://blog.livedoor.jp/kaigai_no/archives/18713918.html

個人的には、ニャンコ先生変身回もお勧めです。

・夏目友人帳 第11話『ニャンコ徒然帳』
・夏目友人帳 肆 第6話『硝子のむこう』
・夏目友人帳 伍 第5話『結んではいけない』

『ニャンコ徒然帳』、『結んではいけない』では、夏目レイコの姿が変化しやすいとその姿を模していますが、『硝子のむこう』は妖が部屋に抛(ほう)った瓶に閉じ込められてしまい、失踪したと見られてはまずいと思いニャンコ先生に相談した結果、ニャンコ先生が夏目の姿に変化して1日過ごすのですが、容姿は似ているものの話し方や仕草、行動に違和感しかありません。「どーよ!」とドヤ顔で夏目に見せつけるニャンコ先生はとてもキュートでコミカル、一度は見て欲しい回の一つです。


最後までお読みいただきありがとうございました!

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