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■強力なコラボでのオープニング

「昭和元禄落語心中」のオープニングは作詞作曲・椎名林檎、歌・林原めぐみの強力タッグです。

椎名林檎さんは記憶に新しいとは思いますが、2016年リオ五輪の閉会式で音楽監修を勤めた、今や知る人ぞ知る大物アーティストですね。

年末の紅白でもその独特の雰囲気で流石の林檎ワールドでした。

かたや、林原めぐみさんと言えば声優が歌手として、キャラクターソング以外で歌を歌う文化を築いた第一人者と言っても過言ではないかと。

今では歌う声優さんは珍しくな・・・といいますか歌えることが結構大前提になっていますが、昔は顔も出さない、本当に声優は声だけ出すお仕事でしたので。

そんな中、いきなり「林原めぐみ」で歌えを歌えばオリコンチャート上位に食い込むぐらい凄かった。
そんな実力派な二人がタッグを組んでのオープニングです。

それはそれは一期のときは当然話題に。

私も二人のいちファンとして狂喜乱舞でしたね。

その結果、一期も二期も最高に作品にあった仕上がりになっていました、ちょっと癖のあるところも作品の雰囲気に合っていると思います。

■曲名「今際の死神」

林原めぐみさんは作中でも「みよ吉」役を演じています。

それもまたハマり役でした。

一期ではみよ吉の生き様、娼婦として生きて七代目八雲の愛人になり、八代目八雲には落語の為に切り捨てられ、助六とあてつけのように夫婦になり、そんな自分は男に縋らなければ生きていけない人生を悟って、妖艶に男を誘っている。

オープニングはみよ吉が歌っているイメージそのまま。

二期でも自分の亡霊に取り付かれている八雲と残した子夏に対して、の感情で歌っているかと思いましたが、曲名の「今際の死神」から考えてオープニング映像を良く見ると、これは八雲の心境じゃないのかな?と思えてきました。

それは八雲が口を開けば語っている「落語と心中する」と言う台詞からも読み取れるように、自分の人生を、落語を殺してくれる人を八雲は待っているのだと。

自分こそ「落語の死神」だと思っている、そんな気持ちをみよ吉が歌い上げているように思えます。

■オープニングから見える八雲の心情

ここから、オープニング映像に関する私的見解です。

これについいては人それぞれ解釈が違うと思われますので、「私はこう思ったな~」ぐらいで呼んでいただければいいかと。

まず、この作品では頻繁に出てくる代表的な「死神」と言う言葉。

これは八雲自身がみよ吉や二代目助六を自分のせいで失った、子夏の幸せも奪ってしまったと思っていて、その点で自分は死神だと思っている気持ちの表現だと思いました。

実際、弟子を取らないのも「落語と心中するから」道を辿ろうとしていたため、落語にとっても自分は死神だったのでしょう。

樋口先生にも「この状況はあの人の意志で作られたかのようだ。まるで落語界の死神だよ」と言われちゃいましたしね。

与太郎との出会いで随分と変わっていきますが。

オープニングでは八雲に向けて様々な人が渋い顔をし見ています。

与太郎、松田さん、萬月兄さんにヤクザのアニキや親分まで、もちろん子夏も居ます。

それに八雲は背を向けて一人で行ってしまうのですが、それは今まで落語という人に見せる芸をしていながら他人を信じない、本当の心は許さない八雲の性格が出ていてゾクっとしましたね。

みよ吉と二代目助六を失ったあの日から、こんな視線にも慣れてしまったのかと。

一人で崖を落ち、与太郎が手を伸ばしても拒むような表情を見せます。

これも今の八雲の性格ゆえ、運命だと勝手に悟って一人で行ってしまおうとする八雲の心情なのかもしれない。

そしてみよ吉のレコードの上でまわる八雲。

これはやはり、一番に振り回されたのはみよ吉だったという演出かな?八雲の思い出のみよ吉の映像のようでもありますし。

そして八雲へ手を差し伸べるキャラクター達、それらを全て拒んでしまう八雲。

今まで考察してきた八雲の心情と照らし合わせて、ここで皆の手を拒むシーンはさらに切なさを冗長させるものがある!

■八雲は救われるのか?

ここまで八雲がいかに一人で多くを巻き込み「死神」として「心中」しようとするのか触れてきましたが、オープニングの後半、映像が巻き戻るシーンで違う解釈ができるかな?と思いました。

二代目助六にも、お前は死神だと言われんばかりに着物を捲られていましたが(どうしてそこは骨なんだ!色気爆発の肢体を見せなさい!とか思っちゃとのは内緒です)そこから最初までシーンが巻き戻ります。

そうすると、不思議なことに渋い顔をしていた皆が八雲を心配しているように見えました。

与太郎が来て、信乃助が生まれて、心をかき乱されるようになった八雲は様々な人と交流が広がってますよね。

特に樋口先生なんかは、与太郎が居なかったら軽くあしらって終わりだったんじゃないかと(笑)

あの人は本当にグイグイ来るからな・・・。

そして人との繋がりができて自分を引き止める人物も出てきた。

ふんっと鼻を鳴らした表情で一瞥しレコードが割れ、皆はそんな生き方の八雲を心配していた表情だったんじゃないのか?と思わされてしまいます、というかそう思いたい。

しかし、巻き戻りが終わると八雲は穏やかとも切なくとも付かない表情になります。

それは皆が自分に手を差し伸べたのを一瞥しかできなかった自分の性格と、皆の気持ちが嬉しかったけれど、やはりこんな生き方しかできなかった自分への嘲笑ともとれます。

結局ごちゃごちゃ語りましたが(笑)、八雲は与太郎に会って、過去と向き合って、すこし穏やかになって、そんな八雲が見て取れるいいオープニングだ!と、それが言いたいのです。

ちなみに「今際の死神」は2月22日発売です!



 

最後までお読みいただきありがとうございました!

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